用堂尼

東慶寺5世 後醍醐天皇皇女

『過去帳』に「後醍醐天皇姫宮、入当山薙染受具、応永三(1396)丙子年8月8日巳刻入寂」とある。
用堂尼住持以来、東慶寺を「御所寺」「松岡御所」と称し、「比丘尼御所同格紫衣寺なり」とある。 寺伝では用堂尼は護良親王の菩提を弔うために入寺されたという。こうした縁で、江戸時代に護良親王の土の牢や墓のある鎌倉二階堂は当山の寺領となり、土の牢や墓、霊牌の安置された理智光寺等も管理した。現在も獅子舞、五林山などに寺有の山林があるのもその名残である。

〈 覚山尼 天秀尼 〉