境内

小さな山門をくぐると、谷戸と呼ばれる鎌倉独特の地形に境内が広がります。墓苑まで続く石畳を中心に本堂、書院、茶室、宝物館が配置され、初春の梅、6月の花菖蒲やイワガラミなど四季を通じて、様々な草花が咲きます。

山門
山門
かつては鎌倉街道沿いに総門もかまえていたが、現在はおとな二人が通れるほどの小さな山門を残すのみとなった。
鐘楼
鐘楼
鐘楼
釈宗演老師の居士である神津猛氏が、持ち山の材木を寄進して、大正5年に建立したもの。天井に描かれている龍の原画は松岡宝蔵で常設展示されている。
梵鐘は観応元年(1350)の補陀落寺のもの(神奈川県指定文化財)。元弘2年(1332)に作られた、元の梵鐘は現在韮山の本立寺にある。
寒雲亭
寒雲亭
寒雲亭
寒雲亭
斉藤利助翁の尽力により、昭和35(1960)年、堀越家から寄進、移築された裏千家ゆかりの茶室。 千宗旦筆「寒雲」の扁額がかかり、真行草の天井、櫛形の欄間のある名席。平成6年(1994)に露地をふくめ大改修を行う。
白蓮舎
白蓮舎
白蓮舎
白蓮舎
そばに白木蓮がたつことから名づけられた立礼茶室。平成8年(1996)落成。写経や挿し花のほか、貸し会場として多目的に使用している。
書院
書院
書院
書院
関東大震災で倒壊したものを大正14年に復興。格天井には十六菊花紋を描いてあり、 第5世用堂尼以来の御所寺の面影を残している。(非公開)
本堂
本堂
本堂
本尊の釈迦如来坐像を祀る本堂。関東大震災後、佐藤禅忠師が紺紙金泥で観音菩薩を揮毫して寄進を募り、 昭和10年(1935)に建立したもの。
水月堂
水月堂
水月堂
水月観音像を祀るお堂。関東大震災後、鎌倉国宝館に仮寓していた観音像を祀るべく、昭和34年(1959)、吉野富雄夫人の助言により、東大久保にあった加賀前田家の持仏堂を移築したもの。
松岡宝蔵
松岡宝蔵
松岡宝蔵
松岡宝蔵
東慶寺伝来の寺宝を展示する宝物館。昭和53年、方丈跡に新築。釈宗演老師の遺言書よりおこした扁額がかかっている。

墓苑

松岡宝蔵をすぎ、小さな観音さまの石像を右手に見ると、背の高い木々が増えていきます。そこから先は歴代住職、檀信徒の墓苑。男僧住持となった明治以降、特に釈 宗演老師の高徳を慕った各界著名な方の墓が多く存在します。

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