釈 宗演

東慶寺中興開山 男僧2世
室号 楞伽窟 道号 洪獄

安政6年12月福井県若狭高浜に生まれる。12歳にて釈越渓の弟子となり、妙心寺天授院、建仁寺両足院にて就学、19歳岡山曹源寺の儀山善来に参禅、明治11年より円覚寺の今北洪川に参禅、26歳にて印可を受ける。
円覚寺塔頭仏日庵に住持し、慶応義塾の福沢諭吉より洋学を学び、20年春卒業。山岡鉄舟や諭吉の資助、すすめによりセイロンに留学すること3年。
明治26年9月、シカゴ万国宗教大会が開かれると、宗演は4人の日本仏教代表の団長として出席。
「仏教の要旨並びに因果法」「戦ふに代ふるに和を以てす」を演説。
明治38年、建長寺・円覚寺両派管長を辞任し、東慶寺に住持。
大正8年11月1日、61歳で遷化。
廃仏毀釈の影響によって荒廃した東慶寺を再興し、本山円覚寺より中興開山の号を贈られる。

〈 天秀尼 鈴木大拙 〉