本年より新たな行事として、ご開山さまの毎歳忌法要を、ご縁ある皆様と一緒に営みたいと思います。
令和6年11月1日(金)
11時 法話 (円覚寺 横田南嶺管長猊下)
12時 毎歳忌法要
*本年以降、毎年11月1日に執り行います。
■お供え(会費)
お一人様につき 1万円 もしくは 5千円
1万円お供えいただいた方には、お弁当、お抹茶、和菓子をご用意させていただきます。
■お申し込みはこちらよりお願いいたします。(外部リンクへ移行します)
「ご開山さま」とはお寺の初代住職のことであり、そのご開山さまの御命日に営む法要が「開山忌(かいさんき)」です。
東慶寺のご開山さまは、北条時宗公正室「覚山志道尼(かくさんしどうに)」で、ご命日は1306年10月9日です。
かつて縁切寺として、数多くの苦しむ女性を救ってきた東慶寺ですが、それはご開山さまのこんなお気持ちから生まれたものでした。
“自分は出家の身ながら、女のことであるから、利益の種、世のため人のためになることもあまりできないが、女というものは不法の夫に身をまかせ、つかえるのがあたりまえとされているので、時によると女のせまい心から、ふとよこしまの思い立ちで自殺などするものがって、ふびんであるから、そのような者は三年間当寺へ召抱え、何卒縁切りして身軽になれるよう・・・”
縁切寺の成立を発願し、当時弱者であった女性に慈悲の心を向けられたご開山さま。
お亡くなりになられて以降、歴代の住職が毎年欠かさず、お経をあげてきた、東慶寺で最も歴史ある行事が「開山忌」なのです。
明治時代初期、縁切寺の役目を奪われ、一気に衰退、荒廃した東慶寺。そんな東慶寺にはもう御一方、ご開山さまがいます。
明治38年、衰退しきった一番厳しい時代に住職となり、東慶寺を見事に再興し、中興開山の号を賜った「釈宗演(しゃくそうえん)老師」です。ご命日は1919年11月1日です。
今こうして、当たり前のように東慶寺というお寺が存在し、檀信徒をはじめ大勢の皆様とのご縁が存在しますのは、まぎれもなく、この両ご開山さまのおかげなのであります。
今後は、お日柄も良い、釈宗演老師の御命日に合わせ、本山円覚寺から横田南嶺管長猊下をお招きし、法話と導師をお勤めいただきます。
檀信徒、一般の方、区別なく、ご縁ある皆様とご一緒に、両ご開山さまに感謝する一日にいたしたく、皆様のご参列を心よりお待ち申し上げております。
奮ってお申し込みいただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
住職 井上大光 合掌