釈宗演老師没後100年記念事業

本年は、東慶寺中興開山 釈宗演老師の没後100年にあたります。

宗演老師は安政6年(1859)、福井県高浜町に生まれ、12歳、妙心寺 釈越溪老師について出家得度されました。20歳、鎌倉円覚寺に修行の場を移し、弱冠25歳、今北洪川老師より印可を受け、伝統の修行を仕上げられました。
27歳、慶應義塾にて福沢諭吉より洋学を学び、29歳、セイロン(現スリランカ)に留学。仏教の原典を学ぶとともに、植民地化された国の内情、世界における仏教の立ち位置を肌で感じ、危機感をもって帰国されました。
明治25年(1892)、今北洪川老師遷化にともない、34歳という異例の若さで円覚寺派管長に就任。翌26年(1893)、シカゴで開催された第1回万国宗教会議に日本の仏教代表として参加し、日本人として初めて、欧米諸国の人々の前で仏教についての講演をされました。
明治38年(1905)、47歳、建長寺・円覚寺の管長を退き、東慶寺に住持。各地での布教活動のかたわら、野田卯太郎、阿部充家など自らの居士を東慶寺の檀信徒とし、廃仏毀釈の影響を受け、廃寺寸前であった東慶寺の復興にも勤められました。
晩年病に伏し、各新聞に老師危篤の報が出されると、大勢の居士、知人友人が見舞いに駆けつけたと伝わっています。
大正8年(1919)、11月1日、61歳で遷化。本山円覚寺より「東慶寺中興開山」の号を賜りました。

国内外問わず、教化・布教にその身を捧げたご生涯であり、今日、禅の思想が世界に広まったのは、ひとえに宗演老師の影響によるところが大きいでしょう。もちろん、鈴木大拙をはじめとする居士や学者、夏目漱石などの文学者、その他政財界や在日外国人にも多くの信者を持ち、当時の日本に与えた影響も計り知れません。

本年6月より様々な行事を通し、宗演老師のことを学び、遺徳を偲び、老師が残された教えから、これからの時代をどう生きていくべきか、皆さまと一緒に考えてまいりたいと存じます。

各行事の詳細はサイトにて随時更新してまいります。
どうぞお見逃しなく。

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<大法要>
10月27日(日)11:00〜 東慶寺本堂
大導師:横田南嶺老師(臨済宗円覚寺派管長)
どなたでもお焼香、お参りいただけます。

<基調講演会>
会場は東慶寺、すべて無料。
下記のフォームよりお申し込みください。

第一回 6月2日(日)13:30〜
「釈宗演と『世俗』の師家・福沢諭吉」
講師:都倉武之先生(慶應義塾福沢研究センター 准教授)

第二回 6月23日(日)13:30〜
「釈宗演と『大乗仏教』」
講師:馬場紀寿先生(東京大学東洋文化研究所 教授)

第三回 9月28日(土)13:30〜
「釈宗演老師と『禅海一瀾講話』」
講師:小川隆先生(駒澤大学総合教育研究部 教授)

最終回 10月13日(日)13:30〜
「釈宗演老師の目指したもの」
講師:横田南嶺老師(臨済宗円覚寺派管長)

※全ての講演にご参加いただいた方には記念品を贈呈いたします。

<特別展覧会>
6月1日(土)〜12月8日(日)9:00〜15:30
東慶寺内 松岡宝蔵(月曜休館、祝日の場合は火曜)

第1期  6/1(土)~7/28(日)
第2期  8/3(土)~9/8(日)
第3期  9/14(土)~10/6(日)
第4期  10/12(土)~12/8(日)

<記念茶会>
2019年11月4日(月・休)

宗演老師没後100年を記念して、鎌倉彫職人 三橋鎌幽氏が高麗卓を制作・奉納くださいます。
皆様へのお披露目をかねて、記念の茶会を開催いたします。
どなたでも参加できる茶会ですので、お気軽にご参加ください。

※詳細、お申し込み方法は、後日このサイトにてお知らせいたします。

お申し込みはお電話でも受け付けております。
Tel. 0467-22-1663(9:00〜17:00)